ダイデン スポット溶接機 SL-AJ-400形 日本語解説

DAIDEN(大阪電気)の空圧式スポット溶接機 です

スポット溶接機とは何か?

スポット溶接機は、

金属と金属を電気でくっつける機械


ネジも、のりも、ハンダも使いません。

やっていることはとてもシンプルです。

  1. 2枚の金属を重ねる
  2. 上下からギュッと強くはさむ
  3. 電気を一瞬だけ流す
  4. その点だけが熱で溶ける
  5. 押したまま冷えて、1つの金属になる

この方法を スポット溶接(Spot Welding) と呼びます。


なぜ電気でくっつくのか?

金属に強い電気を流すと、
接触している部分が一番電気を通しにくくなり、
そこが一気に熱くなります。

その部分だけがドロッと溶け、
押しつけたまま冷えることで
2枚の金属が1つに溶けて固まるのです。


SL-AJ-400形はどんな機械?

この機種は
空圧式スポット溶接機 です。

空気の力(エアシリンダー)で
電極を強く押しつけ、
その状態で 最大1万アンペア以上の電流 を流します。

家庭用コンセントの何百倍もの電気を
一瞬だけ流すことで、
確実で強い溶接を行います。


この箱(コントローラ)は何をしている?

機械の横についている制御箱は、
スポット溶接の「頭脳」です。


ここで次のようなことを決めています。

① 波頭時間(はとうじかん)

溶接電流の「立ち上がりスピード」

いきなりドン!と流すか
ジワッと流すかを決めます。

→ 薄い金属は ゆっくり
→ 厚い金属は 速く

② 電流調整

写真の「55」

溶接パワー

大きいほど
熱く・深く溶けます

③ 初期加圧時間(サイクル)

電極で押してから
電気を流すまでの待ち時間

これが短いと:
→ 接触不良 → 火花 → 不良

④ 通電時間(サイクル)

実際に電気を流している時間
=溶接時間

一番大事

短い → くっつかない
長い → 焼け・穴あき

⑤ 保持加圧時間(サイクル)

溶接後も押し続ける時間

これがないと
溶けた金属が引き剥がされて
クラックが入る

🧨 重要:なぜ不良が出るか

この機械でよく起きる問題は:

現象原因
火花が飛ぶ初期加圧が短い
焼ける電流 or 通電時間が長すぎ
すぐ外れる電流 or 通電時間が足りない
割れる保持加圧が短い

だから
この箱をいじる人=工程の品質を握っている人

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MAEDA

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